Q:スタンダードプリコーションとは何ですか。

A:処置を受けられる全ての患者様に対して等しく感染症予防処置を行うことです。未知の感染症に対して対応することがすべての医療機関でも行われています。

Q：治療器具など前の人の使い回しが心配です。

A:すべての器具、材料等は滅菌消毒、使い捨てで対応しております。前の方の使用済みのものが治療にそのまま使われることはありません。

Q:霧のように空気中に漂う「エアロゾル」が心配です。

A:治療用のタービン等には、滅菌前のオイル洗浄、使用前洗浄を行っておりますので、細菌やウイルス、有害物質などは一切含まれておりません。治療時の冷却水の飛沫や噴霧に感染物質が漂うことは考えにくいですが、口腔内、口腔外バキュームの吸引、換気にて対応することで心配はありません。また、吸引した排気もバイオフィルターを通過しますので撒き散らすこともありません。

Q:うがいや治療時の口に含む水が心配です。

A：バキュームで吸い込む水等は、うがいや治療時の水とは別系統になっております。また、使用する水は、通常の水道水をフィルターを通して給水されておりますので安心です。

会長メッセージ〈令和2年4月13日〉

まずもって、新型コロナウイルス感染症の拡大に対し最前線の医療現場で昼夜を問わず戦っている多くの関係者の皆様に心から敬意を表し、感謝申し上げます。世界同時危機となっているこの感染症ですが、我が国には過去にも多くの困難に遭遇し、国を挙げて克服してきた輝かしい歴史があります。改めて危機感を共有し、それぞれの立場で責任を果たしていきましょう。

日本歯科医師会　会長　堀　憲郎